コロナ失業からフリーランスライターになるまでの軌跡

フリーランス

新型コロナウィルスの影響により、私たちのライフスタイルは様変わりしました。多くの企業ではリモートワークを導入し、街から人が消えた時期もありました。

緊急事態宣言下では、飲食店は軒並み休業を余儀なくされ、まさにパンデミックによる影響を私たちは目の当たりにしています。

また、コロナ禍において失業者も増加しました。2021年10月の総務省の発表よると、1年以上の長期失業に至る人口が前年比より18万人増加したとのことです。

2021年初夏、失業

そんな私も2021年6月に勤めていた会社から退職を言い渡されました。最初は、頭が真っ白で「これからどうしよう」と先行きの見えない不安に押しつぶされそうになりました。

しかし、その不安はすぐに覚悟に変わります。

実は失業することになる一年以上前から、以前からしたかったライターの仕事を副業で開始しており、わずかながら仕事をもらえていたのです。

「これは本格的にライターとしてやっていくきっかけ」と受け止め、2021年7月にフリーランスとして活動を開始することにしました。

腹が決まってからは、すぐに行動を開始することに。2021年6月末の退職日までに、働きながらゴリゴリ就職活動をしていきます。

ライターを本業にするためにー執念の就職活動ー

まずは、ポートフォリオ作成から始めました。

WordPressで最小限の設定をして、当時のライターとしてのわずかな実績をポートフォリオとしてまとめれば、あとはライターを募集している求人に応募しまくるだけです。

何十社と応募する中で、いくつか面接までこぎつけ、ようやく2社の業務委託を契約を結ぶことができました。退職前にひとまず仕事には困らない状況を作れたことで、退職日当日、私は晴れ晴れとした気持ちで会社を後にするのでした。

業務委託契約を結べたと言ってもすぐに食べるのに困らないほど稼げるわけでもありません。元々事務職をやっていてライターとしてのコネがあるわけではないので、失業保険を利用する形でライターとしての仕事をしていく方法を選びました。

会社都合での退職なので失業保険をすぐに受け取れたことも幸いし、ライターとして本格始動してからも生活水準を落とすことなく何とか2021年の夏を超すことができました。

また、コロナ失業とハロワからも認定されたので、通常よりも長い期間失業保険を受給することができました。私の場合は150日間で、これくらいの期間があれば、何とかライターとして食べていけるようになるための準備ができます。

失業給付受給中にバイトはできる?

答えは、YESです。

失業中でないと給付を受け取れないと思われる方がいるかもしれませんが、失業保険の給付期間中でもアルバイトをすることは可能です。

その際に気をつけるポイントが、以下の3つです。

  • 失業保険の待期期間(7日間)は働かないこと
  • 勤務時間は1日4時間以上、週20時間未満にする
  • 働いた分は必ずハローワークへ申告する

ただし、「就職した」とみなされた場合は受給停止になるため、週に20時間を超えないように契約することがポイントになります。

失業保険を受給すると言っても、支給額は働いていた時の8割ほどです。それでは、足りないという方は多いと思います。私もそうでした。失業給付とアルバイト(内職)で失業中の生活維持をすることは、とても大事です。

私の場合は、こうも考えていました。「ライターを本業してやっていくと決めたのに、失業保険の受給期間に何もしないのはもったいない」。そのため、初めから働きながらでも失業保険を受給できないかと、事前にハローワークに直接問い合わせたり、ネットで調べていました。

以下で、説明します。

失業保険を受給中に働く場合、2つの扱いに分けられます。

  • 内職・手伝い
  • アルバイト

それぞれどのような状態・条件かを次の項でご説明します。

内職・手伝いの場合

内職扱いとは、一日4時間未満の内職や手伝いを指します。
報酬をもらっていれば、申告しなければならないので、メモしておくことをおすすめします。

内職で報酬をもらった分は、失業保険の受給額から差し引かれますが、都道府県ごとに設定された日額分より、内職の1日分の報酬が少なければ、受給額から差し引かれることはありません。

アルバイトの場合

アルバイトは、一日4時間以上の場合にその扱いになります。アルバイトをしていると失業保険をもらえないと思う方もいるかもしれませんが、週20時間未満であれば、就職の状態とはならないため、失業保険の受給対象となります。

アルバイトの場合は、働いた日数分が失業保険が受給し終わった後に繰り越されて支給されます。

もちろん、失業給付受給中の内職やアルバイトについては、ハローワークの最初の認定日の説明会でも教えてもらえますので、ご安心ください。

まとめ

今回は、私がコロナ失業からフリーランスライターとして活動するに至る軌跡をご紹介しました。
昨年に退職を言い渡された時が懐かしくなるくらい、今はとても充実しています。もし、これを読んでいるあなたが、失業中で先行きの不安に押しつぶされそうになっていたとしたら、「大丈夫」と私は全力で言えます。

この期間に、思い切って今までやってみたかった仕事に就くための準備をすることもできますし、何ならもうやってみてもいいかもしれません。

私もほんの半年前までは普通の会社に勤める何でもない事務員でした。今も何でもないただのライターなのですが、これまで憧れだった職業に就き、それを名乗れるということの喜びは想像以上に凄いです。

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